ゆめすてば

棄てられた夢に、回収用のシールを貼ってあげる。そんなかんじです。

ファミチキの肉汁を溢さずに食べる5つの方法

 

【もくじ】

はじめに

  1. ○○を使う!
  2. 日本人ならこう食べる!
  3. あの商品がこんなところで活躍!?
  4. コンビネーションで差をつけろ!
  5. チキンを通して人生を見た!?

おわりに

※非常に大げさです。心してお読みください。

 

【本文】

はじめまして。

たった今、そうです、正確には2018年7月26日17:25ごろ、わたしは駅前でファミチキを食べていました。

正直な話、間食をする時間ではありません。そろそろ夕食時ですし、それでも私は誘惑に勝てませんでした。わかりますよねこの感じ。さて、買ったものを、まるでプレゼントの袋を破るクリスマス当日の子供のように、大きな仕草で取り出します。そしてその肉片にかぶりつく…身も震えんばかりの幸せ…。ふと足元を見やると、ああ、なんたる事。洗濯したばかりのジーパンに、鳥もも肉が潤沢に湛えていたその麗しい脂が、溢れているのです。私はとても悲しくなりました。同時に、この気持ちを誰かに伝えねばなるまい、という使命感がこみ上げてきました。そう。チキンを食べ終わったその手で、私はブログを開設し、早々に記事を書き始めたのです。

 

1.   ビニール袋を使う

ファミリーマートの袋は適度な厚さとそれゆえの耐久性に優れ、私もカバンの中に2〜3枚常備しています。捨て忘れているのではなく、常備しているのです。ファミチキの包み紙を取り出さず、袋ごと食べる事でたとえ肉汁ダレを起こしても、その高品質プラスチック・バッグがしっかりカバーしてくれます。環境に配慮して、という貴方には向きませんが、基本的に環境に配慮することは人間が生きることと矛盾するので、これを機にひとまずそういうのは諦めて、袋をもらってみてはいかがでしょうか?

 

2.   立って食べる

ジャパニーズ・ファストフードスタイルとも言える立ち食い。江戸時代はそば、寿司、天ぷらの屋台がひしめきそのほとんどが立ち食いだったという、もはや日本人の伝統芸能。ちなみに伝統というのは勝手に造られるものなので、それっぽかったら全部「伝統」と呼んでしまってOK。今回、私の敗因は座って食べたことで肉汁の落下可能性区域内に太腿が侵入してしまい、結果として着弾を招いてしまったことでした。ここは地球。物体は基本的に真下へ落ちます(風の抵抗は無視しても良い)。立って食べれば、たとえ脂が溢れてしまっても着弾地点は貴方の足元。靴だけは、注意が必要です。

 

3.   スパイシーチキンで妥協する

悪の芽は即座に摘まなければなりませんが、そもそも種の段階で掘り起こしてしまえば芽など出るはずもありません。ファミリーマートにはスパイシーチキンというのもあり、こちらはファミチキと比較しても肉汁は少なめ。お値段も安くヘルシーという、まさに良いことずくめ。ただし結構辛いので、飲み物なんかを飲むときにそれをこぼさぬようお気をつけください。

 

4.   カレーに乗せて食べる

毒をもって毒を制すパターン。しかしこの組み合わせは、決して侮れないうまさを秘めているのであります。未だやったことのない貴方は一度お試しあれ。ハンバーグでもない、カツでもない、新たなる世界の夜明けを目の当たりにするでしょう。ただし、衣服にカレーをこぼした場合、本来の肉汁を遥かに上回る面倒くささと暗い気持ちを体験することになる、諸刃の剣でもあるのです。

 

5.   あきらめる

専門用語で「折り合いをつける」といいます。人生も、どこで折り合いをつけていくかが案外大切だったり大切でなかったりします。正直な話、ファミチキの脂ごときを気にしてられるほどお暇ではないですもんね。ようやく得られた至福のひととき、その1秒たりとも余計なことは考えたくない。ジーパンなんか、また洗えばよろしい。そうです。そのままガブッといきましょう。本来チキンとは、そういうものです。

 

さて、ご参考になりましたでしょうか。なったとしたら、びっくりです。思い返せばつい先ほど、突然なにもかも吹っ切れたような気持ちになり、晴れ晴れとファミリーマートのドアをくぐってにこやかにファミチキを買い求めたのでした。しかしどうでしょう。新たなる悲劇を生んでしまったのです。マァ、そういうこともありますよね。

 

あーあ。洗濯しなきゃなあ。